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2018年4月19日 (木)

武田清子さんの遺言

4月12日、思想史学者、
国際基督教大学名誉教授の
武田清子さんが天に召されました。
戦後の激動の時代を、
世界を舞台に一人のキリスト者、
一人の女性として、
毅然と、そして謙虚に
生きぬかれた見事なご生涯でした。
 
本誌とは長きにわたり歩みを共にしてくださり、
近代日本の思想家としての
羽仁もと子(本誌・創刊者)に光をあて、
創刊1000号(1987年7月号)
また創刊100周年記念(2003年4月号)など
折々にいただいた励ましの言葉を、
覚えておられる方々も多いでしょう。
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昨年6月、100歳のお誕生日を前に行なった、
本誌8月号平和特集、
最上敏樹さん(国際法学者)との対談
「違いは恵みです――
内向する世界へのメッセージ」
の折には、あたたかい微笑みをたやさず、
明晰な言葉で語られました。
 
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「歴史というものは、
いつも動いていくものです。
それを否定的に見てしまうと、
すべてが無意味になってしまう。
不可能に見えても、
その中には驚くような
新しい可能性が常に宿されています」
 
「自分の中にも、
自分が敵視するものと
同じ悪の根があることを
知らねばなりません。
それは、自分と考え方、
行動の仕方の異なる人たちへの
寛容にとなっていく。
それが、今日の日本にとって
本当に大事です」
 
この貴いメッセージを、
私たちへの遺言と受けとめたいと思います。
 
たけだきよこ:
1917年生まれ。神戸女学院在学中の1939年に交換留学生として渡米。42年に日米交換船で帰国。敗戦後の46年、『思想の科学』の創刊に関わる。53年よりICUに勤務。近代の思想史研究を通して、キリスト教と日本人の関係を見つめてきた。女性として初めて世界教会協議会会長を務める。著書に『天皇観の相剋』『出逢い―人、国、その思想』『戦後デモクラシーの源流』ほか多数。
 
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