« 寝苦しい夜に その2:ヨガ篇 | トップページ | ftomoカフェのゲストに 表紙絵・網中いづるさん »

2018年8月 2日 (木)

五島・奈留島「隠れキリシタンの里」を訪ねて

8月号・平和特集座談会in 長崎
「歴史と今をつなぐ」に先だち、
出席者のおひとり、柿森和年さん
(禁教期のキリシタン研究会世話人)
が住む、五島列島の奈留島を訪ねました。

1808

長崎から高速艇を乗り継いで
2時間あまり。
透きとおった海と、
大小140の島から成るという
五島の入り組んだ海岸線に見とれる間に、
奈留港に到着。
24㎢の面積に、
現在2200人ほどが暮らしています。
 
そこから一本道を車で30分、
森の奥へ分け入ると、
「阿古木・隠れキリシタンの里」
の看板が。

Img_6813
森の奥深く、知る人ぞ知るという感じの道を分け入ると、
ぽっかり海が見えてくる…。
そこが「阿古木隠れキリシタンの里」。
阿古木の由来は、この地に育つ植物の名前から。
 
柿森さんの先祖は隠れキリシタン。
40年ほど前まで、11世帯70~80人が、
ここで集落を成していたそうです。
禁教期(1614~1873)に、
外海(そとめ)から
五島に居を求めたキリシタンは、
切り立った斜面に石を積んで
わずかな平地をつくり、
不便な中で信仰を守りながら、
隠れるように生きてきました。
 
長崎市の職員として、
文化財行政に長く携わってきた柿森さんが、
奈留島に戻ったのは10年ほど前。
廃れてしまった集落の実家のあった場所に、
聖堂建築に学んだ家を建て、
隠れキリシタンの生活や文化、
その歴史や環境を追体験できる
場所としたのです。

Img_6817_2
「海の中に『聖水』(洗礼などに使う)の
湧いているところがあると、
島のお婆さんに聞いて。
そんなことも、記録しておかないと
誰もわからなくなってしまうでしょ」


この日の昼食には、自ら台所に立ち、
瞬く間に、庭先の海で釣った
カサゴを味噌汁に。新鮮なお刺身、
島のさつま芋を炊きこんだ
「カンコロ飯」と一緒に
ふるまって下さいました。
「ここでは何でも自分でしないとね。
ゆったりした時の流れの中、
海辺で見る月も最高だよ」
Img_6829
大ぶりの器にたっぷり盛られたカサゴの味噌汁。
滋養たっぷり、とびきりのおいしさ。


「帳方(ちょうかた)」と呼ばれる、
隠れキリシタンの組織の長を
していた曾祖父が持っていた
オラショ(祈り)の書付けほか、
貴重な資料も保存。
さまざまな分野の方々と
研究を進めています。
「博物館に納めてはと
勧められるのだけど、
できれば島に足を運んで、
この環境の中で見てほしい。
ここで生きた人が
何を守ろうとしたのか、
暮らしの中でどのように
信仰を伝えてきたのか、
感じてもらえれば」
Img_6830_2
室内には、祈りの場所も。
棚の左手に、マリア観音、
隠れキリシタンが儀式で使う杯なども見られる。


実は柿森さんは、
「長崎の教会群を世界遺産に」
と早くから呼びかけ、
今回の登録に至るまで
大きな尽力をしてきた方。
詳しくは、好評発売中の8月号 を、
ぜひお読みください。
 
-------
 
婦人之友2018年8月号は こちら↓

« 寝苦しい夜に その2:ヨガ篇 | トップページ | ftomoカフェのゲストに 表紙絵・網中いづるさん »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/534463/67013703

この記事へのトラックバック一覧です: 五島・奈留島「隠れキリシタンの里」を訪ねて:

« 寝苦しい夜に その2:ヨガ篇 | トップページ | ftomoカフェのゲストに 表紙絵・網中いづるさん »